【本の紹介・書評】恐れのない組織［The Fearless Organization］〜『心理的安全性』が学習・イノベーション・成長をもたらす〜(エイミー・C・エドモンドソン著)

おはようございます、おうちbaristaのRyuです。

今日は久しぶりに本の紹介をしたいと思います。

本は毎日少しずつ呼んでいるのですが、仕事と育児の傍でなかなかブログでゆっくりアウトプットすることができずにいました汗

ただ、それは言い訳にしか過ぎないので少し記事の構成や、書き方を変えて本の紹介記事も定期的に投稿できるようにしていきます^_^

気を取り直して今日ご紹介する本はこちら↓

恐れのない組織［The Fearless Organization］

エイミー・C・エドモンドソン

この方はアメリカにあるハーバードビジネススクールの教授で、リーダーシップやチーム、組織学習の研究と教育に従事しており、2011年以来、経営思想ランキング「Thinkers50」に選出され続けている方で、

「チームが機能するとはどうゆうことかー「学習力」と「実行力」を高める実践アプローチ」という本の著書でもある組織行動学の研究者であります。

この本は、エドモンドソン氏が1999年に提唱した心理学用語の【心理的安全性】について詳しく書かれており、

心理的安全性の必要性や、心理的安全性が高いとはどうゆうことなのか、その重要性や心理的安全性が高い組織の創り方、

心理的安全性が低いことによる損失や、それをまとめるリーダーの考え方、行動や言動について、

氏の研究結果や実例を用いて詳しく書かれている1冊でした。

エドモンドソン氏が唱える心理的安全性とは、

個人やグループが自分の意見やアイデアを自由に言い合える状態を指し、失敗やミスを恐れることなく行動できる環境のことを意味しています。

また、氏は心理的安全性について「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しており、

心理的安全性が高い状態とは、

意見を率直に言い合えるということであり、ミスや失敗の報告、誰かの意見に対する反論など、普通ならなかなか言い出せないようなことを安心して話せる状態こそ、心理的安全性の高い状態と言えると本書でも述べられています。

心理的安全性のある場所では、批判や嘲笑を心配することなく自分を表現でき、失敗や間違いを素直に認めることができるということ、

これによって、アイデアの出しやすさや問題解決能力が向上し、メンバー同士が協力しやすくなり、効果的なコミュニケーションが生まれ、個人のパフォーマンスや満足度が高まるというメリットがあるとのことでした。

僕自身も以前、高圧的な上司の元で働いていた経験があり、その時は自分の考えやアイデアを言いづらく、ミスをしたときにはネチネチと失敗について叱られる状況が多くありました。

その時は、ひたすら怒られることを避けるようになり、今思うと自分の考えや、意見が言えず、上司の言う通りにしていた記憶があります。

そんな状態では素晴らしいアイデアが出てこないだけでなく、失敗から学ぶ機会も減ってしまいますよね。

その後は転職し、今の職場では自分の意見やアイデアを自由に発言でき、先輩や同僚からも批判されることなく受け入れてもらえる環境に出会うことができました。

自分が失敗したときにも、励ましやサポートしてくれる仲間もいて、一緒に進めていたプロジェクトを最後までやり切ることができ、業務改善を図る事ができました。

その結果、僕自身も自信が付き、以前よりも仕事を楽しめるようになりました。

僕自身の経験としても、心理的安全性がある環境では、自分の長所を生かすことができ、仕事に対して前のめりに取り組むことができるようになると感じます。

会社やチームとしても、皆がお互いを尊重し、受け入れ、支え合うことで、チーム全体の力が発揮され、個人の仕事に対する満足度や、パフォーマンスを向上させるだけでなく、組織全体の成功にもつながるのではないかと思います。

僕がこの本を読んで感じたのは、

心理的安全性は組織のリーダーやマネージャー、教育者はもちろんですが、

友達関係や親子関係にも通ずる内容なのではないかと感じました。

心理的安全性について学び、実践することで、人間関係が健全になり、個人の成長や、組織の成功を促進させる可能性を秘めているのではないかと思います。