第2章イベントに向けて
イベントの日が決まった、
3月21日(木)
年明けすぐに決まったので、イベントまで2カ月半、すぐに動き出した。
といっても、何度も言うが僕は飲食経験もアルバイト経験もないので何を準備すればよいかわからず、
『とりあえずコーヒーは毎日淹れて練習しよう』
くらいにしか思っていなかった。
メニューはどうするか、豆はどうするか、自分で焙煎するのか、お店から買うのか、
コーヒーの事を考えるのは好きだから、そう考えているだけでワクワクしていた。
美味しいコーヒーをたくさんの方に飲んで頂きたいと思っているので、色んな産地のコーヒーや水出しコーヒー、カフェオレなどメニューにしたいと思っていたが、
はじめてのイベントで、当日はドリップから接客、お金の受け渡しと1人でまわさないといけないから、メニューはドリップコーヒー1つに絞る事にした。
コーヒー豆選び
さて、
問題はどんなコーヒーにするかだ。
産地や焙煎度、近年ではスペシャリティコーヒーと高品質なコーヒーもある。
1つに絞るとなると、豆選びも重要なポイントになる。
子供が産まれてから、仕事と育児に追われ、珈琲豆の焙煎ができていなかったので、お店から焙煎豆を買う事にした。
はじめてのコーヒーイベントということもあり、第一回目のコーヒーは万人に受け入れてもらえるような、スタンダードのコーヒーにしたい。
そう思った時、一番に思い浮かんだのが、一番お世話になっている珈琲屋さん、石引商店街にある『チョムスキー 』だ!
チョムスキー のコーヒーは、グァテマラ、コロンビア、エチオピアの3つで、どれも中深煎り〜深煎りのいわゆる珈琲らしいコーヒーである。
その中でもグァテマラ マリアージュは、僕が人生の落ち目にいた時に救ってもらった、思い入れの強い豆なので、僕のデビュー戦にはこれしかないと思った。
中深煎りのコーヒーらしい、程よい苦味の中に、甘いコクがじんわりと口の中に残ってくれる、砂糖のいらないブラックコーヒー、それがグァテマラマリアージュ。


これをこれからイベント当日まで、毎日ドリップすることに決めた。
第3章につづく
最近のコメント